これまで脳細胞(ニューロン)は生まれた時のまま増えることはなく、
どんどん死ぬ一方である、というのが定説でした。
内臓や皮膚など、カラダの他の細胞は新しく生まれ変わっても、
脳細胞とは違うと考えられていたのです。
ところが、ここ数年のうち、さまざまな研究から脳細胞は
大人になってからも生まれていることがわかってきました。
1998年、成人の脳の海馬で新しい脳細胞(新生ニューロン)が
生まれていることを発見。
2002年には、サルの海馬の実験から、
大人になっても脳細胞が成長していることを証明しました。
「脳細胞が新しく生まれる」ということは、ストレス対策にとっても大きな意味があります。
脳の中には100億個以上のニューロンがあると言われており、
ニューロンから次のニューロンに神経伝達物質が伝わることで情報が伝わっています。
そして、神経伝達物質が伝わりにくくなると、
物忘れや気力の低下といったこととして感じるようになります。